プライベートリレーのオンオフはどっちが良い?
- プライベートリレーとは
- プライベートリレーの料金
- プライベートリレーのメリットは?
- プライベートリレーのデメリットは?
- オンにした方がいい人
- オフにした方がいい人
プライベートリレーとは
プライベートリレーは、Appleが提供するセキュリティ機能のこと。この機能はiOS 15から導入され、iCloud+のサブスクリプションプランの一部として利用できます。
プライベートリレーを使うと、ウェブ閲覧の履歴やIPアドレスが匿名化され、外部からの追跡を防ぐことができます。
例えば、通常のインターネット利用では、訪れたウェブサイトや使用したWi-Fiルーターが、ユーザーのIPアドレスや閲覧履歴を把握することが可能です。
しかし、プライベートリレーをオンにすると、これらの情報は暗号化され、第三者に知られることがなくなります。
具体的には、接続先のウェブサイトのURLが暗号化され、その後複数のサーバーを経由することで、IPアドレスと閲覧履歴が分離されて管理されます。
この機能により、フリーWi-Fiや信頼性の低いウェブサイトを利用する際にも、プライバシー保護の強化が期待できます。ただし、まだベータ版であるため、すべての機能が完全に安定しているわけではありません。
利用する際には、メリットとデメリットをよく理解しておくことが重要です。
プライベートリレーの料金
プライベートリレーは、AppleのiCloud+サブスクリプションサービスの一部として提供されています。このため、プライベートリレーを利用するためには、iCloud+に登録(課金)する必要があります。
具体的な料金は以下の通りです。
まず、iCloud+の料金プランについて説明します。
iCloud+にはいくつかのプランがあり、選ぶストレージプランによって月額料金が異なります。
●200GB 月額400円
●2TB 月額1,300円
これらの料金には、プライベートリレーの利用も含まれています。
プライベートリレー自体の料金については追加のコストが発生しません。つまり、iCloud+のサブスクリプションに登録している限り、プライベートリレーは追加料金なしで利用可能です。
このため、iCloudのストレージを利用する目的でサブスクリプションを契約している人にとっては、プライベートリレーはお得な追加機能ということになります。
逆に言えば、iCloud+の料金を支払わない場合、プライベートリレーを利用することはできません。このため、プライバシー保護のためにプライベートリレーを使いたい場合は、最低でも50GBのプランに登録する必要があります。
後述しますが、セキュリティ目的でiCloud+に課金するくらいなら、より安全性の高いVPNサービスを利用する方がおすすめです。( ⇒該当箇所へ飛ぶ)
プライベートリレーのメリットは?
ここで、プライベートリレーのメリットについて見ていきましょう。
プライバシー保護
まず、プライバシー保護が大幅に強化されます。
プライベートリレーをオンにすると、Safariでのウェブ閲覧時にIPアドレスや閲覧履歴が匿名化されます。
これにより、ウェブサイトやインターネットサービスプロバイダー(ISP)があなたの活動を追跡することが難しくなります。
特に、公共のWi-Fiを利用する場合や、プライバシーを重視するユーザーにとって大きな利点となります。
セキュリティの向上
次に、セキュリティの向上です。
プライベートリレーは、通信内容を複数のサーバーを経由して暗号化するため、ハッカーや悪意のある第三者が通信内容を傍受するリスクを低減します。
これにより、不正アクセスや個人情報の漏洩を防ぐことができます。
位置情報の隠蔽
さらに、位置情報の隠蔽もメリットの一つです。
プライベートリレーをオンにすると、正確な位置情報が隠され、代わりにおおよその位置情報がウェブサイトに提供されます。
これにより、特定の地域に基づいたターゲティング広告や追跡が難しくなります。
手軽に利用できる
また、簡単な設定で利用できる点も魅力です。
iCloud+のサブスクリプションに登録しているユーザーは、設定アプリから簡単にプライベートリレーをオンにすることができます。(⇒オンオフの設定方法へ飛ぶ)
特別な技術的知識や追加のソフトウェアを必要とせずに利用できるため、誰でも手軽にセキュリティとプライバシー保護を強化することができます。
Appleのエコシステムとの統合
最後に、Appleのエコシステムとの統合です。
プライベートリレーはiOS、iPadOS、macOSなど、Appleのデバイス間で一貫して利用できるため、複数のデバイスを使用するユーザーにとって便利です。
一度設定すれば、すべてのデバイスで同様の保護を受けることができます。
以上のようなメリットがありますが、そもそもプライベートリレーが機能するのは、「Safariでのウェブ閲覧時」に限られるため、あくまで限定的なセキュリティ対策と現段階では言えそうです。
プライベートリレーのデメリットは?
次に、デメリットを確認しておきましょう。
一部のキャリアサービスでの不具合
まず、一部のキャリアサービスに不具合が生じることがあります。
例えば、ドコモ、ソフトバンク、auなどのキャリアでは、プライベートリレーがオンの状態だと、特定のサービスが正常に動作しないことがあります。
具体的には、dアカウントやiチャンネルの一部機能が利用できなくなったり、データ通信の消費が増えることがあります。
データ通信量の増加
次に、データ通信量の増加です。
プライベートリレーをオンにすると、ウルトラギガモンスター+やメリハリプランなどのプランで、動画SNS放題が適用されなくなる場合があります。
その結果、通常のデータ通信量が増え、予想以上の通信料金が発生することがあります。
フィルタリング機能が働かなくなる
また、ウェブサイトのフィルタリング機能が働かなくなることもデメリットの一つです。
これは特に、子供向けのスマホでフィルタリングを利用している家庭にとっては重要な問題です。
フィルタリング機能がオフになると、子供が不適切なサイトにアクセスできてしまうリスクがあります。
このように、オンすることで不具合が発生することが予想されます。ただ、オンオフは簡単に切り替えられるので、臨機応変に対応すれば大問題は回避できます。(ちょっと面倒ですが・・)
公共のWi-Fiをよく利用する人
公共のWi-Fiネットワークはセキュリティが低く、他の利用者や悪意のある第三者にデータが盗まれるリスクがあります。
プライベートリレーをオンにすることで、通信内容が暗号化され、IPアドレスや閲覧履歴が匿名化されるため、外部からの攻撃やデータ漏洩のリスクを大幅に軽減できます。
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以上が理由となりますが、どうでしょうか。結構デメリットが多いですよね。
普段はオフにしておき、フリーWi-Fiに接続する時や信頼性の低いサイトへアクセスする時など、限定的にオンにするのが良さそうです。
プライベートリレーのオンオフはどっちが良い?その他の疑問
- プライベートリレーの通知がうざい
- プライベートリレーをオフにする方法
- プライベートリレーが見当たらない
- 結局どっちがいいの?迷っているあなたへ
プライベートリレーの通知がうざい
プライベートリレーの通知がうざいと感じる方がいます。
通知は、セキュリティやプライバシー保護のための重要な情報の場合もありますが、あまり頻繁に表示されると煩わしいと感じるのも無理はありません。
例えば、Wi-Fiに接続するたびに「プライベートリレーがオンになっています」という通知が表示されることがあります。
この通知は、ユーザーがセキュリティ設定を確認するために役立ちますが、日常的に利用しているとうざいと感じることもあるでしょう。
通知を減らすためには、以下のような対策があります。
まず、プライベートリレーを必要に応じてオフにすることです。設定アプリから簡単にオンオフの切り替えができるので、普段はオフにしておき、必要なときだけオンにしましょう。
次に、特定のWi-Fiネットワークやモバイル通信ネットワークでプライベートリレーをオフに設定することも可能です。これにより、毎回通知が表示されることを防ぐことができます。
参考:apple公式⇒https://support.apple.com/ja-jp/102022
プライベートリレーをオフ(orオン)にする方法
iCloudのプライベートリレーがONになっている場合、オフにする方法は簡単です。以下の手順で設定を変更できます。
(※自分の設定がONかOFFのどっちになっているか分からない人も確認してみましょう。)
(1)まず、設定アプリを開きます。
(2)ホーム画面から歯車のアイコンをタップして設定アプリにアクセスします。
(3)次に、画面の上部にある自分の名前が表示されているエリアをタップします。(Apple IDの設定画面に移動します。)
(4)iCloudを選択します。iCloudのオプションが表示されるので、その中からプライベートリレーをタップします。
(5)プライベートリレーの画面が表示されたら、プライベートリレーをオフにするためのスイッチをタップします。スイッチが左側に移動し、グレーになったらプライベートリレーはオフです。
これで、iCloudのプライベートリレーをオフにする(オンにする)操作は完了です。
プライベートリレーが見当たらない
プライベートリレーが見当たらない場合、いくつかの理由が考えられます。
以下に、その可能性と解決方法を説明します。
iOSのバージョン確認
まず、iOSのバージョンを確認してください。
プライベートリレーはiOS 15以降で利用可能な機能です。そのため、デバイスのiOSが15未満の場合、プライベートリレーのオプションは表示されません。
iOSのバージョンを確認し、必要であれば最新バージョンにアップデートしてください。
iCloud+のサブスクリプションに加入しているか
次に、iCloud+のサブスクリプションに加入しているか確認しましょう。
プライベートリレーはiCloud+の一部として提供されているため、iCloud+に登録していないと利用できません。
iCloud+のプランに加入しているかどうか、設定アプリのiCloudセクションで確認し、必要であれば適切なプランに登録してください。
一部の国や地域では使えない
また、一部の国や地域では、プライベートリレーが利用できないことがあります。
これは、法的な規制や地域ごとのサービス提供の違いによるものです。もし自分の地域が該当するかどうかは、Appleの公式サポートページで確認することができます。
デバイスの設定確認
さらに、デバイスの設定も確認してください。
設定アプリを開き、「[自分の名前]」 > 「iCloud」 > 「プライベートリレー」を選択します。
このオプションが見当たらない場合は、iCloudアカウントの設定が正しく行われているか、もしくはデバイスがiCloudに正しく接続されているか確認してください。
もし、これらの方法でも解決しない場合は、Appleサポートに問い合わせてみてください。
結局どっちがいいの?迷っているあなたへ
オンオフのメリット・デメリットをまとめました。
項目 | オン | オフ | 〇にするメリット |
---|---|---|---|
プライバシー保護 | ○ | × | ・IPアドレスや閲覧履歴が匿名化・公共Wi-Fiでも安心 |
セキュリティ向上 | ○ | × | ・データ暗号化で不正アクセス対策 |
Appleエコシステム | ○ | × | ・すべてのAppleデバイスでシームレス利用 |
キャリアサービス利用 | × | ○ | ・ドコモ、ソフトバンク、auの特典・サービスが正常利用 |
データ通信量節約 | × | ○ | ・通信量が増えず、料金節約 |
アクセス制限回避 | × | ○ | ・地域限定コンテンツやサービスに問題なくアクセス |
通信速度向上 | × | ○ | ・データが直接送信され、通信速度が速くなる |
結論としては、利用状況に合わせてオン・オフを切り替えるのが理想と言えます。
しかし、利用状況に合わせて設定を切り替える(気を配る)のは正直面倒だと感じる方が多いのではないでしょうか。
「いちいち切り替えは面倒くさい!」と思う方は、基本的にオフでいいかと思います。
※すべての人にオフを推奨しているわけではありません。最終判断は自己責任でお願いします。インターネットセキュリティが心配な方は、VPNサービスを利用することも検討してください。
【総括】プライベートリレーのオンオフどっちが良い?
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